代表メッセージ
社会に必要不可欠な「ブティック型投資銀行」を目指します。
ストラクチャード・ファイナンスに特化したブティック型投資銀行として
当社は1994年の創業以来、ストラクチャードファイナンスに特化した「ブティック型（専門的な）投資銀行」として、中堅企業、成長企業の皆様の財務戦略を支援して参りました。ストラクチャードファイナンスとは、直訳すると「仕組み金融」であり、案件に係る関係者のリスクリターン・意見の調整、法律・会計・税務等の問題を解決するために複雑な「仕組み」を要するファイナンスであります。当社はこの分野における案件のアレンジメント（組成）を専門的に展開する投資銀行であります。このアレンジメントにより、お客様のニーズにマッチした資金調達をオーダーメイドで実現することが、当社の業務の特色であります。
多彩な投資分野
2005年の株式上場後、組成した案件や成長を支援する企業に対し当社自身が投融資を行うプリンシパルインベストメント業務を開始しました。一時期はリーマンショックによる金融市場の混乱により、当社も大きな損失を被りましたが、投融資分野においては近年、企業投資において一定の成果を収めるまでに至り、上記ストラクチャードファイナンスのアレンジメント業務に並ぶ主要事業となっております。投資先企業の分野はファンド経由のものを含めると、不動産、建設、食品・外食、ライフサイエンス、IT・エレクトロニクス、再生可能エネルギー事業、アミューズメントなど多岐に渡っております。また、当社グループと連携するものやシナジー効果があるもの投資先については、当社の連結子会社としております。
新たなストラクチャードファイナンス分野
―再生可能エネルギー分野、公共関連事業
当社グループでは、近年のエネルギー問題に対し、再生可能エネルギー事業のアレンジメントからアプローチしております。全国各地域の市民、企業、金融機関、そして地方自治体の皆様とともに、地域の市民ファンドや地域企業と連携することで、新しく雇用を生みだす産業を振興させている事例も多くなりました。現在は太陽光発電案件が中心でありますが、水力発電案件にも注力しております。
また、豊富な実績に裏付けされたストラクチャードファイナンスのノウハウは、地方自治体の「インフラ更新問題」の切り札と考えています。高度経済成長時代に建設された公共施設等の社会インフラ資産は老朽化が進んでおり、設備更新には莫大な資金が必要とされる問題が顕在化してきていますが、すべてのインフラ資産を更新するには、地方自治体の逼迫した財政状況を踏まえると難しい状況と言わざるを得ません。当社グループはこれまでも地方自治体の財政問題に対し現状がとうなっているのかを明らかにする地方公会計のコンサルティング事業からこの「インフラ更新問題」にアプローチして参りましたが、今後、この「インフラ更新問題」に対して、ストラクチャードファイナンスを用いた市場からの資金調達で如何に貢献していくか、というミッションを果たすべき時期が近づいてきたと考えております。
当社グループは、金融本来の役割を深く自覚しつつ、複雑多様化する顧客ニーズに対応するファイナンスアレンジや価値を生み出す投資を行う「ブティック型投資銀行」として、企業や地方自治体の皆様に貢献することで、社会に必要不可欠な企業として発展すべく努力致します。今後とも一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
