金融/経済ガイド「マネコム」

皆さまにおかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。　日頃は、日生信用金庫に格別のご支援とご愛顧を賜りまして、厚くお礼申し上げます。　平成２５年度の我が国経済を振り返ってみますと、アベノミクスの効果により円高修正が進み、株価が上昇、デフレからの脱却期待等により国内景気は大幅に改善しました。資産効果や消費マインドの改善を背景に個人消費が回復、企業も製造業を中心に設備投資が持ち直しております。海外では、米国経済は個人消費の増加、雇用関係の改善等により緩やかに回復しておりますが、中国経済の成長率鈍化、ウクライナ政情不安等が世界経済の不安定要因となっております。 理事長写真　このような環境下において、当金庫は地域金融機関としての使命と責任を果たすため、全役職員が一丸となり全力を挙げて経営体質の強化と業績の伸展に努め、当期純利益は１億７１百万円計上することができました。金融機関の健全性を示す自己資本比率は、規制の一部改正もあって、対前期末比０．６５％上昇し９．８５％となりました。これもひとえに、会員及びお取引先の皆様方の温かいご支援ご協力の賜物と、深く感謝申し上げます。　平成２６年度を展望してみますと、消費増税前の駆け込み需要の反動減が懸念されるものの、大胆な金融政策、機動的な財政政策が景気の下支えとなり、雇用・所得環境も改善が続くものと予想されますが、少子高齢化・人口減少により地域経済が縮減する中、いよいよ預金減少時代が到来すると考えており、金庫の経営環境は一層厳しくなることが予想されます。 　このような中で当金庫が勝ち残っていくためには、経営基盤の拡充と財務体質の強化が必要不可欠であり、収益力の向上と資産の健全化を推進しなければなりません。そのために、役職員一人ひとりが信用金庫の原点に戻り、その持てる能力を発揮し、地域に根ざした存在感のある金融機関を目指す決意でございますので、皆様方には引き続きご支援ご鞭撻を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。