金融/経済ガイド「マネコム」

　平素より鹿児島相互信用金庫をご愛顧くださいまして、誠にありがとうございます。ここに、第83期の概況と決算について報告するにあたり、心から厚く御礼を申し上げます。　 さて、このところの国内景気は、消費増税で一時的に落ち込んでもその影響は限定的で、夏場以降は回復するとの見方から、おおむね回復基調が続いているようです。また、6月には閣議決定により成長戦略いわゆる骨太の方針が発表され、今後具体的に実行に移されていくことが期待されます。　 鹿児島県内の景気は、有効求人倍率が依然1倍を下回るなど雇用情勢は厳しい状態が続いておりますが、太陽光発電設備の需要や、公共工事・マンション建設の増加などによりいくぶん回復基調にあります。ただ、少子高齢化による人口の減少や大手企業の県内進出による地域の空洞化といった構造的な問題も続いており、実感としては、全国的な景気回復の波が当県まで及んでくるのは、まだまだこれからではないかと感じております。また、一次産業が盛んな当県への影響が懸念されるＴＰＰ交渉の行方は、今後注目していくべきところと考えております。　 このような経済環境下において、当金庫は平成25年度も地元の金融機関として地域とのコミュニケーションを深めるため、地域商店街活性化イベントや産学連携事業など、様々な取組みを行ってまいりました。　 平成26年度もフェイスtoフェイスのきめ細かな営業活動の展開を通じて、コンサルティング機能や金融仲介機能を発揮し、中小企業の皆さまの経営支援に積極的に取り組んでまいります。また、お客さま相互の情報交換の場として三紘会やブレーン“21”などの組織会を充実させ、ビジネスマッチングなどによりお客さまの販路拡大を支援してまいりたいと考えております。　 今年度は新長期6か年計画の最終年度であります。基本テーマを「そうしん存在力の発揮」として掲げ、「伸化・変革・行動で共に一歩前へ進もう」を合言葉に、地域貢献活動を通じて地域の活性化を図り、地元の皆様から必要とされる金融機関を目指して役職員一同取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。