金融/経済ガイド「マネコム」

皆様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は、格別のご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。平成25年度の国内経済は、平成24年末に発足した安倍政権により、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略、の三本の矢を柱とするアベノミクスの推進により、円安・株高の進行、堅調な個人消費、公共投資の増加などから、大手企業を中心に業況の改善が進み、次第に景気回復傾向が強まりました。長引くデフレからの脱却と経済再生への歩みが現実味を帯びてきています。一方、地方経済は消費税増税を前にした住宅関連産業の駆け込み受注や公共事業等の支えもあり、一部の企業に改善の気配は見られますが、従来からの少子高齢化、事業先減少といつた構造的な問題を抱えており、依然として疲弊感を脱するまでには至っておりません。平成26年度は、駆け込み需要により反動が懸念されるものの、アベノミクスの浸透や中小企業向け経済対策の実行により景気回復の動きが地方にも波及してくることが期待されています。当金庫の業績面では、低調な資金需要の中で厳しい貸出競争が繰り広げられ、以前として貸出金利の低下に歯止めがかからない状況となっています。当金庫は地域金融機関として課題解決型金融を実践するとともに、コンサルティング機能の強化を図り、中小企業等の新しい成長分野への進出、起業、創業等を積極的に支援し、地域の再生・活性化に努めてまいりました。その結果、当期末の預金残高は2,606億69百万円、前期比62億95百万円の増加、貸出金の期末残高は1,043億96百万円、前期比43億83百万円の増加となりました。また、保有する有価証券の期末残高は、1,550億92百万円となりました。次に収益面では、経常収益51億28百万円、前期比4億73百万円の増加、業務純益は24億00百万円、前期比92百万円の増加に、当期純利益は15億42百万円となり1億60百万円の増益となりました。また、金融機関の健全性を示す自己資本比率は24.23%となり、更なる財務基盤の強化を図ることが出来ました。今年度は、更に、お客様満足度の向上を努めるとともに、お客様との絆を大切に、地域社会との信頼関係をより強固なものにしてまいりたいと考えています。「かんしん経営塾」、「経済講演会」、「業務報告会」等の充実を図り、より一層の情報提供に努めてまいります。これからも地域社会の発展に貢献できるよう役職員一同全力を傾注する所存でございます。今後とも皆様の一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。