金融/経済ガイド「マネコム」

平素は、神戸信用金庫をご利用いただき厚くお礼申し上げます。さて、私儀、このたび前 田中 昌利理事長の後を受け、当金庫の理事長に就任いたしました。これからも、地元の中小企業や地域住民のみなさまへの良質な金融サービスの提供を通じて、地域の発展に全力を尽くしてまいりますので、今後とも、変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。ここにお届けします「2014神戸信用金庫の現況」は当金庫の平成25年度の経営状況や事業活動などをわかりやすく編集したものです。ご高覧いただき、当金庫へのご理解をより一層深めていただければ幸いに存じます。昨年度の国内経済は、デフレからの脱却と経済の再生を目指した「大胆な金融政策」｢機動的な財政政策｣「民間投資を喚起する成長戦略」の「3本の矢」によるアベノミクス効果で、低迷していた株価の回復・行き過ぎていた円高の是正等で景気回復の動きが広がり、企業業績の改善に伴い明るさを取り戻してきています。一方、金融業界におきましては、中小企業者等金融円滑化法終了を受けて、更なるコンサルティング機能強化のため、当金庫においても取引先事業サポートの強化に取り組んでまいりました。このような金融経済環境のなか、当金庫は堅実経営を基本とし、自己資本の充実、リスク管理の徹底、収益基盤の強化に努めました結果、税引き後の当期純利益は9億6千万円を計上することができました。なお、自己資本比率につきましては、12.61％となり、国内で営業を行う金融機関に義務付けられている4％の水準を大きく上回っています。80年の永きに亘り、ここまで成長・発展してこられたのも、ひとえに地元の皆さまをはじめ会員・お取引先の方々の温かいご支援とご協力の賜ものと深く感謝し、重ねて厚くお礼申し上げます。この創立80周年の年が、当金庫にとって地域に確かな存在感を持った金融機関として、90周年・100周年に向けて、持続的発展を続けることのできる新たな出発の年度と位置づけ、今後とも多様化する顧客ニーズに合わせた商品・サービスの提供を通じて、地元中小企業の育成、地域経済の一層の活性化に全役職員が一丸となって取組んでまいる所存でございます。今後ともお取引先の皆さまの一層のご支援を賜りますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。