代表メッセージ
平素より格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。当金庫では、くわしんの考え方や業務内容、最近の業績等をわかりやすく紹介し、皆様方にくわしんに対するご理解を一層深めていただくために、毎年「くわしんディスクロージャー誌」を作成いたしております。本誌は、皆様方に当金庫を正しく評価いただくため、内容の充実に努めておりますので、ご高覧のうえ、ご質問やご意見等がございましたら、最寄りの営業店又は本部の経営企画部までお寄せいただければ幸いに存じます。さて、平成25年度の我が国経済は、デフレからの脱却と経済の再生を目指した安倍内閣によるアベノミクスの「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資喚起の成長戦略」の3本の矢の政策による、円安効果、株価上昇等により、緩やかに景気回復が進みました。特に、大手企業を中心として業績回復が進んだほか、消費税引き上げ前の駆け込み需要や雇用者所得の増加期待を受けた個人消費もあって、実質ＧＤＰは、四半期連続してプラスに転じるなど、景気は好循環へと舵を取り始めています。一方、地域経済は、少子高齢化とその先の人口減少や、国内産業の空洞化といった従来からの構造的な問題に苦しみ、依然として停滞感の強い厳しい状況にあります。特に、私どもの主要なお取引先であります中小・零細企業においては、未だ業況の改善を実感するまでには至っておらず、今後の成長戦略とともに中小・零細企業向けの更なる経済対策実行により、景気回復の動きが地域に波及してくることを強く期待しているところです。このような状況の下、「中小企業金融円滑化法」は、昨年3月末に期限が到来しましたが、中小・零細企業の金融円滑化は、信用金庫の最も重要な使命であることから、当金庫は、お客様が抱えている課題を十分認識した上で、その解決に向けコンサルティング機能を発揮し、必要に応じて外部専門家や外部機関等も活用しつつ、これまで以上にきめ細かな対応を行うなど、引き続き地域の円滑な資金供給に努めてまいります。また、今年度は「課題解決型金融」の取組みを更に強化するため、平成２６年３月に融資部に企業支援室を設置いたしました。お取引先企業の経営改善や事業再生支援、海外進出に向けた事業展開の支援を強化するとともに、成長分野への進出や起業・創業等の支援についても積極的に取組んでいく所存です。当金庫が安定的な収益を得るためには、本業であるコア業務純益を増加させてくことが必要であり、地域経済の活性化及び当金庫の収益基盤の強化のため、中小企業の経営改善や金融支援に積極的に取組むとともに、少子高齢化・人口減少を見据え、営業基盤の強化・拡大に邁進してまいります。そのためには、地域と深く関わり、企業をしっかりみつめ、お客様をよく知ることが必要であり、徹底した地区管理・顧客管理を前提として、平成26年度は７つの事業方針に基づき事業に取組んでまいります。当金庫は、来年７月１日に創立９０周年を迎えますが、９０周年は、地域の皆様への感謝の気持ちを込めて、皆様とともに迎えたいと思っております。これからも、お客様から一層の信頼をいただけるよう役職員一丸となって事業に取組む所存でございます。今後とも一層のご支援、ご協力を賜りますよう、伏してお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。
