金融/経済ガイド「マネコム」

平素より私ども長野信用金庫をご利用お引き立ていただき、誠にありがとうございます。 　当金庫は、健全経営に徹し、豊かな地域社会づくりに貢献することを経営理念とし、信用金庫事業を積極的に取組んでまいりました。地域の発展とともに当金庫も今日まで歩んでくることができましたのも、ひとえに地域の皆様の永年にわたるご支援の賜と深く感謝しております。 　昨年のわが国経済は、前半は東日本大震災の復興需要等の堅調な内需を背景に、緩やかながらも持ち直しの動きが見られました。しかしながら後半は世界景気の減速等により、回復の動きも足踏み状態となりました。 　欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復力、新興国・資源国の動向等をリスク要因として、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きく、また金融・為替市場の動向等がわが国の景気変動要因となっております。 　当地域におきましても、同様に前半は生産面、設備投資、個人消費等総じて緩やかに持ち直しが見られましたが、その後は横ばいの状況となっております。 　当金庫におきましては、昨年４月から新たに経営３ヵ年計画「絆を啓く(ひらく)2012」を策定し、取組んでおります。地域社会からの当金庫への期待に応えて、ともに成長・発展していくために、お客様そして地域との「絆」をより強くより大切にしていくという決意を込めたものであります。また行動指針として「利他の心で地域に応える」を掲げ、当金庫がこれまでに培った総合的金融機能を存分に発揮し、皆様から期待される役割を十分に果たしてまいる所存であります。 　復興関連需要効果は確認できるものの、総じて難しい経済環境にあって、さらにもう一歩踏み込んだご相談・ご提案営業を展開し、またお客様の状況に応じた企業再生支援活動、商店街の活性化などへの積極的な関与にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 　本年当金庫は創立90周年を迎えます。大正１２年の創業以来、地域との共存共栄を基本とした信用金庫事業を積極的に展開し、地域の発展とともに今日を迎えることができました。これもひとえに皆様の永年にわたるご支援の賜と厚く御礼申し上げます。 　今後も地域金融機関として、経営の健全性・安全性を高めて、経営体質をより強固なものとしていく必要があると考えております。統合的なリスク管理を行いながら、適正な収益確保を目指し、自己資本の水準を維持していくためにも、コンプライアンスに裏打ちされた健全経営に徹してまいります。 　なにとぞ、変わらぬご愛顧とご指導を賜りますようお願い申し上げます。