代表メッセージ
皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠に有り難く厚くお礼申し上げます、本年も、当金庫の現況についてより深いご理解をいただくためにREPORT2014のとしん」を作成いたしましたので、ご高覧いただければ」。幸いに存じます平成25年度のわが国経済は、再興を目指した「アベノミクス」の効果と黒田日銀総裁が「大胆な金融政策」を加速させる異次元の量的・質的金融緩和を表明したことを契機に、円高の是正と株高が進行し、また「機動的な、財政政策」による公共投資の増加や、先行きの好況感を背景に持ち直しに転じた個人消費により大手企業を中心に業況が急速に改善することとなりました。しかし一方で、恩恵が地方に波及するまでに相当の時間を要することから、特に当金庫の主要取引先である中小事業者においては、売上げの伸び悩みや円安によるコストアップ等により大手企業との格差が生じております。また昨今では、懸念されていた消費税増税による景気への悪影響も、今のところ想定の範囲内とされているものの、一方でウクライナや中東で発生した民族間の紛争が、世界経済の新たな不安定要因となっており。ますこのような環境のなか、金融庁では昨年4月に金融検査マニュアルと監督指針を改正し、他金融機関等との連携を十分に図りながら、円滑な資金供給や貸付条件の変更、さらには経営改善等の取組みを最大限支援することを業界に求めております。これを受け当金庫では、日本銀行の金融緩和策「貸出増加を支援するための資金供給」を活用した地元事業者向けの新たな資金供給を行なったほか、中小企業経営力強化支援法に基づく経営革新等支援機関としての取組みを推進するなど、アベノミクスとの連携強化を着実に実践し、その効果を地域に呼び込むことにより、中小事業者の支援の強化と地域経済の活性化に努めて参りました。また、医療や介護、福祉産業の振興、再生可能エネルギー事業の育成、農業の６次産業化の推進、更には地方公共団体や専門機関とも連携した事業承継・創業支援等により、新たな資金需要の創出と地域雇用の拡大に努めるなど、将来の社会経済構造の変革をも見据えた取組みも推進して参りましたこうした取組みの結果、平成25年度決算では、預金残高286,431百万円、貸出金残高167,261百万円と、いずれも対前期末比増加となりました。収益面では、経常収益が前期比211百万円減少の5,389百万円となりましたが、経常利益では前期比246百万円増加の998百万円と減収増益となり、当期純利益も前期比64百万円増加の537百万円を計上することができました。なお、自己資。本比率は14.39％と国内基準4％を大幅に上回っております昨年3月の“のと里山海道”の無料化に続き、来春には北陸新幹線金沢開業と能越自動車道七尾インター開通により交流人口の一層の拡大が期待され、地域経済にとってはまさに飛躍のチャンスを迎えます。折しも同時期に当金庫は創立100周年を迎えることとなりますが、自らの領域を金融、機能に限定することなく時代に合わせて変化させ、地域を未来に繋ぐための中心的役割を担うべく。役職員一同全力を尽くして参る所存でございます何卒、皆様には「のと共栄信用金庫」に対してより一層のご指導とご支援を賜りますようお願い。申し上げご挨拶といたします。
