代表メッセージ
皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び
申し上げます。
おかげさまで、当金庫は1922年の創業以来92年の
歳月を刻むことができました。
信用金庫の歴史は合併の歴史と言われておりますが、
当金庫が今日まで一度も合併をせずに歩んでくることが
できましたのも、ひとえに会員の皆様、地域の皆様の
深いご理解と温かいご支援の賜物と厚く御礼申し上
げます。
さて、わが国の経済はアベノミクス第三の矢（成長
戦略）への期待感から一時期に比べ、徐々にではあり
ますが心理的な閉塞感も緩和され、全業種において
景況感が好転しつつあるように思われます。しかしな
がら、地域経済を見ますと、一部の業種で回復基調が
幾分見られるものの、全業種への波及にはまだまだ時
間を要するものと思われます。
このような環境にあって、ご融資の面では事業者の
お客様の資金ニーズにきめ細かく対応させていただ
くとともに、「金融円滑化法」が終了した後も、引続き
その趣旨に沿ってお客様からのお借入条件等の変更、
借換えのご相談について迅速に対応させていただき
ました。個人のお客様の住宅ローンのニーズには特別
金利の商品を引続きご提供させていただきました。
ご預金については、毎年ご好評いただいております
懸賞金付定期預金「初夢」「夏祭り」を中心に多くの
お客様にご契約いただきました。さらに安全性が高い
個人年金保険や終身保険も低金利が続く中での魅力
的な商品としてお客様からご支持をいただき、多くの
ご契約をいただくことができました。
また、本業サポートとして地域事業者が抱える高度・
専門的な経営課題に総合的に対応するため、当金庫
が代表機関となって地方公共団体と連携した地域プ
ラットフォーム「東京ビジネス応援ネット」を全国に先駆
けて立ち上げ、経営者の方々に積極的にご利用いた
だいております。
東京都との連携による当金庫独自の制度融資「巣鴨
経営基盤強化」は、当金庫がお手伝いをして策定した
事業計画の目標が達成されるごとに、金利が引下がる
というユニークな融資として経営者の方々から多くの
反響をいただいております。
2014年6月に移転・新築オープンを致しました
中青木支店は、金融機関店舗のイメージを変える、
明るくてゆっくりおくつろぎいただける空間が特徴で、
エマニュエル・ムホー氏が設計を手がけた５番目の
店舗となります。コンセプトは「24色のメロディ」。色の
中にちりばめられた12のミニ空中庭園が、ご来店
される皆様に安らぎの時間をご提供します。快適な
コミュニケーションスペースとしてご利用いただけれ
ば幸甚でございます。
次に決算について申し上げますと、おかげさまで
預金残高は273億円増加し、1兆6,574億円となりま
した。融資残高も155億円増加し、8,114億円となり
ました。
業務純益は53億円、経常利益は56億円、当期純利
益は42億円となりました。
これもひとえに地域のお客様のご愛顧の賜物と深く
感謝申し上げる次第です。
当金庫はこれからも「喜ばれることに喜びを」を
モットーにより多くのお客様から「取引して本当によ
かった」とおっしゃっていただけるホスピタリティ溢れ
る信用金庫を目指してまいります。
今後とも末永く変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよ
う心からお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。
2014年7月
理事長 田村 和久
