金融/経済ガイド「マネコム」

皆様には平素より諏訪信用金庫に対しまして、格別のご愛顧を賜り、心より厚くお礼申し 上げます。 ここに当金庫の現況について、皆様により深くご理解いただくため、経営方針ならびに平 成25年度の業務・活動状況についてとりまとめました「諏訪信用金庫ディスクロージャー 2014」を作成いたしました。ご高覧のうえ、ご参考にしていただければ幸いに存じます。 さて、平成25年度の日本経済は、安倍政権の経済政策（アベノミクス）が進展し、長年にわ たり続いていたデフレ状況に変化が見られました。大胆な金融緩和が円安や株高を呼び、輸 出を後押しするとともに、内需では機動的な財政支出による緊急経済対策が公共事業の需要 を創出しました。消費税の8%への引き上げを前にした駆け込み需要もあり、大手企業を中心 に業況が改善し、企業や消費者のマインドにも明るさが見えてきました。 諏訪地方においては、アベノミクス効果の浸透が年度当初はなかなか見られませんでした が、取引先の環境が好転した自動車部品関連をはじめとする製造業および消費税引き上げ前 の措置期限があった建設業がけん引する形で、年度後半には徐々に業況が改善する企業が増 えました。諏訪地方の製造業は、取引先の動向によって企業間に差はありますが、総体的に は改善企業が増えています。商業は店舗間の競争が激化していますが、自動車販売などが好 調に推移し、消費税引き上げ直前の年度後半には駆け込み需要が活発化しました。観光は外 国人観光客が増加傾向です。雇用面でも有効求人倍率が前年同月を上回る状況が続き、諏訪 地方も景気回復の動きが見られるようになりました。 経済情勢の変化などで、金融機関を取り巻く環境は近年大きく変化しておりますが、役職 員一人ひとりが「危機感」を持って業務に当たるとともに、引き続き経営の合理化に取り組 み、健全経営に徹し、「諏訪地方に本店のある地域金融機関」として、地域社会経済の活性化 と発展のために邁進する所存であります。平成26年6月には役員人事を行い、新体制がス タートしております。今後とも変わらぬご愛顧とご高配を賜りますようお願い申し上げます。 皆様方のさらなるご発展とご健勝をご祈念申し上げ、ご挨拶といたします。