金融/経済ガイド「マネコム」

平素は、西尾信用金庫に格別のお引立てを賜り、厚くお礼申し上げます。　　平成２５年度の我が国経済は、アベノミクスの ①大胆な金融政策 ②機動的な財政政策 ③民間投資を喚起する成長戦略 いわゆる３本の矢の推進により、大手企業を中心に業況の改善が強まり、長引くデフレからの脱却と経済再生への歩みが現実となりつつある１年となりました。一方、地域経済は少子高齢化、空洞化に伴う中小企業数の減少といった構造的な問題に加え、円安に伴う原材料高、消費税率の引き上げ等により先行きの不透明感は根強いものの、政府の成長戦略や景気の冷え込みを回避する経済政策等によって、当地域にも景気回復の動きが波及してくることが期待されていますが、お取引先である中小零細企業は、未だ厳しい状況にあります。　　このような環境下にあって、当金庫は、お客様満足度の高い金融機関、地域のお客様に選ばれ、信頼される金融機関を目指し、課題解決型金融の強化を通じての地域密着型金融の深化に最善の努力を重ねてまいりました。おかげさまで、業容面や収益面は順調に進展しており、自己資本比率も２０．６７％と国内基準の４％をはるかに上回る強固な資本構成となりました。また金融再生法開示債権における不良債権比率も２．４５％と、健全性において全国有数の評価を得られる水準を維持できております。これもひとえに皆さま方の温かいご支援、ご愛顧の賜物と深く感謝申し上げます。　　平成２６年度の経営環境は、他業態との競争激化、お取引先の海外進出、収益環境の悪化などの困難が予想されますが、３か年計画「”次の１００年に向かって”にししん未来への絆づくり」の最終年度として、これからの１００年に向けて、新たなスタートを切るべく、各種施策に役職員一丸となって取り組んでまいる所存でありますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。