代表メッセージ
平素は格別のお引き立てを賜り、誠に有り難く厚く御礼申し上げます。 このたび、創立90周年を迎えるにあたり、弊金庫会長に西脇史雄、理事長に栗田順公が就任いたしました。 皆様方のご支援に感謝すると共に、100周年に向けて地域のお客様の信頼と期待に応えられるよう、役職員一丸となって全力を尽くしてまいります。 さて、平成25年度の国内経済は、政権交代以降、(1)大胆な金融政策、(2)機動的な財政政策、(3)民間投資を喚起する成長戦略の3本の矢を柱とするアベノミクスの推進により、大手企業を中心に業況の改善が強まり、長引くデフレからの脱却と経済再生の歩みが現実となってまいりました。このような経済情勢のなか、金融面をみますと、信用金庫業界の貸出金は前年比増加に転じ、回復傾向を示しておりますが、中小・零細企業への波及効果は薄く、設備投資等への資金需要は低調な推移となりました。今後は、医療・介護、農林漁業の6次産業化、更には中小企業の海外進出・販路拡大等の新成長分野を中心とした資金需要の高まりが期待されます。 当金庫におきましては、平成25年度は、新長期経営計画の2年目を迎えると同時に、スローガンを『90周年に向けた態勢づくり、絆づくり』とし、「お客さまをもっと知ろう、お客さまをもっと訪問しよう、お客さまへもっと提案しよう」のサブタイトルのもと、「お客さまとお互いに信頼し合える関係」を構築するため、九十九折訪問活動の実践によりコミュニケーションを深めてまいりました。また、当金庫の信用の維持と業務の健全性向上のため、コンプライアンス態勢や顧客保護等管理態勢については、不注意な取扱いが事務ミスやトラブルに繋がるリスクを十分に理解し、顧客説明、顧客情報管理等を厳正に行える態勢強化に努めてまいりました。併せて、統合的リスク管理態勢の整備・確立に向け、リスク管理手法の高度化とリスクコミュニケーションの充実に取組むとともに、地域金融機関としてコンサルティング機能の発揮による事業支援など付加価値の高い情報提供や中小企業のライフサイクルに沿ったご提案をさせて頂くことに取組んでまいりました。 平成26年度の日本経済は、経済政策の着実な実施により、円安・株高の進行、堅調な個人消費、公共投資の増加などから、大手企業を中心とした業況の改善から次第に景気の回復傾向が強まっております。一方、地方経済は、少子高齢化、空洞化に伴う中小企業数の減少といった構造的な問題を抱えており、未だ景気回復の実感を得るには至っておりません。 今後、当金庫が取り組むべきことは、これまで以上に「新規のお客さまの開拓」をすることと、「おもてなしの心」を持ってお客様の期待を超えた接遇に取組むことであると認識しております。今年度は、主要重要課題に「地域密着型金融の進化」を掲げ、地域金融機関として「コンサルティング機能の発揮による顧客サポート力の強化」に積極的に取り組んでまいります。 当金庫は、おかげさまで本年12月23日に創立90周年を迎えることになります。 より一層お客さま・地域社会・だいしんの「輪」を大切にし、お客さまとのコミュニケーションを図ることにより、今まで築いてきました「絆」を「より太い絆」とすべく、「三方よし」の経営方針のもと、100周年に向けた飛躍の年とすることを目標とし、地域社会発展に貢献するよう懸命に努力する所存でございます。 今後、更に収益力の強化に努めるとともに、地域金融機関として皆様方のご期待に沿えるよう懸命に努力を重ねてまいりますので、尚一層のご支援ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
