金融/経済ガイド「マネコム」

皆様には、平素より私どもＪＦマリンバンク岩手県信漁連をご利用、お引き立ていただきまして、誠にありがとうございます。
　わが国の景気は、回復傾向が持続しており、2012年12月に発足した第２次安倍内閣は、「大胆な金融緩和」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の、いわゆる「3本の矢」と称される政策パッケージを一本的に促進することで、日本経済を疲弊させていたデフレからの早期脱却と、それによある成長促進を促してきました。
　内外需がバランスよく成長することができれば、日本経済はデフレからの早期脱却を実現し、物価安定化での持続的成長戦略へと回復することが見込まれますが、消費税の増税がそれに対して大きな障害となるリスクを意識せざるを得ず、アベノミクスにとっての正念場が訪れようとしております。

　一方、漁業を取り巻く諸情勢は、漁船、養殖施設、流通・加工施設（水産業共同利用施設）は整備されつつありますが、全漁港で本格復旧工事に着工したものの、復旧完了した漁港は半分にも達しておらず、早期復旧が待たれるところです。
　また、本県の魚であります鮭の資源も低水準であるなど漁業環境は依然厳しく、本格的な復興まではまだ時間を要するものと思われます。

　このような情勢の中で、会員を始め、ご利用者の皆様の多大なるご支援により順調に事業を拡大することができたことに感謝申し上げます。
　今後は地域漁業の早期復興支援と法令等尊守体制の確立を最重要課題と位置付け、関係機関と連携して取り組み、また「浜の金融機関」として会員及び組合員等利用者からの信頼性向上に向けた経営の健全性確保に努めるため、着実に経営の改善を図ってまいります。

　このディスクロージャー誌「業務の現況2014」を通して、本会をよりご理解いただきますとともに、今後ともなお一層のご支援、ご愛顧賜りますようよろしくお願い申しあげます。