金融/経済ガイド「マネコム」

　平素より、私ども漁協系統組織ならびにＪＦマリンバンク鹿児島信漁連をお引立ていただきまして、誠にありがとうございます。
　弊会は、昭和24年の水産業協同組合の施行に伴い本県漁協協同組合の信用事業連合組織として昭和26年10月に誕生いたしました。
　設立以来「組合員の経済的。社会的地位の向上と県内水産業の振興及び漁村経済の発展向上に資すること」を基本理念とし、共同運動の精神に根ざした事業展開を漁協と共に進め、歩んでまいりました。
　水産業界は担い手不足、長期に及ぶ水産物の消費低迷及び魚価の低迷等、従来からの構造的な問題に加え、「アベノミクス」政策の副産物としての円安進行に起因する重油及び資材等のコスト高に加え、消費税率アップに伴う需要不振等も相まって依然として先行不透明な厳しい状況が続いております。
　本県基幹漁業の養殖漁業にあっては、需給バランスの悪化により、一年半に及ぶ価格の低迷を招き未曾有の経営環境の悪化に見舞われました。その後、昨年春より概ね適正価格で安定推進する等、危機的状況から脱したものの、事業再生には一定の時間を要するものと考えます。
　本年度の本会経営につきましては、昨年策定した「経営改善計画」の計画一年目ということで、計画を着実に実践し、的確な「PDCA管理」を行った結果、概ね計画を上回る実績となり、自己資本比率は9.95％まで復元いたしました。
　今後におきましても、繰越欠損金の早期解消及び自己資本の早期復元を図るべく、役職員一丸となり本計画を着実に実践し、進捗管理を的確に行うことで、会員・組合員及び地域利用社のみなさまの負託に応え、「あんしん体制（信用事業安定運営責任体制）」の再構築に向け積極的な事業展開を図るとともに、より質の高いサービスの提供に努めてまいりますので、なお一層のご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
　ここに平成25年度の業務内容、活動状況などについて、利用者のみなさまにご紹介するため「業務のご報告」を作成いたしましたので、ご高覧いただき、JFマリンバンク鹿児島信漁連に対するご理解をいささかでも深めていただければ幸いにぞんじます。