金融/経済ガイド「マネコム」

組合員の皆さま方には、ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
　このたび、平成25年度の事業概要をご報告するにあたり、日頃のご愛顧とご支援に対しまして衷心より厚く御礼申しあげます。
　平成25年度のわが国経済は、日銀による金融緩和や政府主導によるアベノミクス効果から、緩やかでありますが回復基調で推移し、企業収益や業況判断が改善傾向にあります。しかし、設備投資については、依然慎重な動きが続き、円安に伴う輸出拡大もここにきて足踏み状態となり、新興国の景気減速懸念など、不透明な状況で推移しております。
　こうした中、本年4月からの消費税増税による影響も懸念され、金融政策・財政政策に続く、実効性の高い成長戦略による持続的な成長が期待されております。
　金融業界においては、平成25年3月に中小企業等金融円滑化法が終了いたしましたが、当組合の取引先に対する金融円滑化に向けた基本方針は何ら変わるものではなく、経営課題の解決に向けた経営改善支援の取り組みについては、これまで以上にきめ細かな取り組みが求められており、外部機関などを効率的に活用した、効果的なコンサルティング機能の強化が従来に増して必要であります。
　このような中、当組合は、平成25年4月に創立60周年を迎え、各種の記念事業や社会貢献活動に取り組むとともに、平成26年度が最終年度となる「創造へのチャレンジ」をメインテーマとする第4次中期経営計画に対して、会長・理事長体制のもと役職員一丸となって、今後の経営基盤となる態勢づくりに取り組んでまいりました。
　この結果、平成25年度の業績は、業務純益は前年比2億62百万円増加の23億81百万円、当期純利益は2億10百万円増加の8億89百万円となりました。また、自己資本比率は前年比0.08ポイント低下の8.09%、貸出金に占める不良債権の割合は、前年比0.96ポイント改善の3.13%となりました。
　当組合は、今後とも、金融を通じて組合員の皆さまの多様なニーズに的確にお応えするとともに、皆様に信頼され、地域に存在感のある金融機関を目指してまいりますので、引き続き、格別のご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。