代表メッセージ
組合員の皆様方におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご支援、ご愛顧を賜り有難く御礼申し上げます。
ここに平成２５年度第６１期の事業概要について、ご報告申し上げます。
当期（平成２５年度）における景気動向は、安倍政権下のいわゆる「アベノミクスの三本の矢」による政策効果から、企業や家計のマインドが次第に好転し、消費等の内需を中心に景気回復の動きが広がり、更に企業収益の改善を通じて、設備投資が持ち直し、雇用・所得環境にも改善の兆しが見られるようになりました。このように、デフレ脱却への道筋、確かな景気回復への期待感が高まりつつありますが、平成２６年４月からの消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動に加え、新興国をはじめとする世界経済の減速等、日本経済は、景気の下振れリスクを抱えていることから、金融・経済の見通しは不透明感が残っております。
このような金融情勢の中、弊組合の平成２５年度の業績におきましては、皆様方のおかげをもちまして、『信用組合日本一』を達成した平成２４年度における順調な業績に引き続き、３月期末預金は所定の計画を上回る１兆２，５５６億円（対前年比４．１７％増、５０２億円増）、また貸出金は６，７２５億円（対前年比８．９３％増、５５１億円増）となり、貸出金増加額が預金増加額を上回り、預貸並進で順調に業績を伸長させることができました。これは、平成２６年３月１７日の西院支店新規出店に向け発足致しました推進委員の方々をはじめ、弊組合をご支持いただいている全店の皆様方の献身的なご協力の賜物であります。改めまして御礼申し上げます。
組合員数は、前年対比８，１６２人増加の１７２，１１７人となり、皆様方との絆、ご支持の輪がさらに拡がり、年金振込実績も前年同月比３，０１０件増加の２４，８８３件（２月１３日現在）となるなど、経営基盤の増強が、順調に進んでおります。
また、平成２１年７月１３日より発売を開始致しました「宝くじ＆懸賞金付定期預金きんさんドリーム」は、延べ１５６，８７９口座、２，９８９億円（対前年比５１７億円増）のご契約を戴き、弊組合定期預金商品の中でＮｏ.１の主力商品へと成長させて戴くことができました。今後も引続き皆様のニーズにお応えできるように、各種商品を取り揃え、サービスの基盤拡充に努めてまいります。
さらに、皆様方に一層愛され親しまれる金融機関を目指し、第１０回目を迎えた「きんさん名湯浪漫紀行」や、新たな催しとして「きんさん感謝の夕べコンサート」などの数々のイベントを通じて、地域社会に根ざしたお客様本位の営業姿勢に徹してきました。また、特に弊組合３３店舗目、京都府下では５番目の店舗として新たに誕生した西院支店における「西院支店オープン記念定期預金」は、延べ１，３０３口座、３８億円のご契約を戴くなど、好評を博しました。
このような業務展開のもと、当期の実質業務純益（一般貸倒引当金繰入前）は７,４５４百万円（対前年比９．５５％増）、業務純益は７，２４０百万円（対前年比６．４０％増）、経常利益は７，１４７百万円（対前年比１５．８３％増）といずれも過去最高益を更新し、当期純利益は４，５７５百万円（対前年比１２．４３％増）と順調に増加し、また自己資本比率においては９.６１％（対前年比０．３４％向上）と国内基準の２倍以上の水準を安定的に確保すると共に、出資配当についても前期同様２％の配当率を実現することができました。当期は弊組合の先行きを占う重要な「５ヵ年中期計画 ＰＲＯＪＥＣＴ１００」の初年度であり、皆様方のおかげをもちまして順調なスタートを切ることができました。
尚、当期においては、企業ガバナンスの強化の観点から役員人事を断行し、新体制が発足することになりました。今後とも、新執行部体制のもとで、皆様方から倍旧の信頼を戴けるよう、『自律』の精神のもとで弊組合の中心的な思想・哲学である「中小・零細企業を救い、この国を元気にする」ことに鋭意取り組んでまいる所存です。
平成２６年度は、より一層の収益力の強化と内部管理態勢の充実を図りながら、「５ヵ年中期計画 ＰＲＯＪＥＣＴ１００」の達成に向け全役職員が一丸となって取り組む事で、最終年度である平成２９年度には『実質業務純益１００億円』の必達を目指し、業務に精励してまいる所存です。
何卒、引き続き皆様のご支援、ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。
