金融/経済ガイド「マネコム」

　組合員の皆様方におかれましては、ますますご清栄のことと心からお喜び申し上げます。
　ここに平成25年度の決済の状況と土佐信用組合の現況をご報告するにあたりまして、日頃皆様方から賜りましたご支援、ご厚情に対しまして心から厚くお礼申しあげます。
　当年度のわが国経済は、前年12月に誕生した阿部政権によるデフレからの脱却と日本経済再生を最大の政策課題として、「大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を換気する成長戦略」からなる「アベノミクス」を着実に推進したことや、日本銀行の量的・質的金融緩和の導入により円安・株高となり、都市部中心に企業業績の回復や資産効果を背景に個人消費についても拡大していると言われています。
　しかしながら、信用組合の主たる取引先であります中小零細企業や農家の経営環境は、地方経済の衰退による需要低迷が続き、売り上げ減少・販売価格低下により採算状況は悪化しており、引き続き悪化しており、引き続き厳しい状況が続いています。
　このような経営環境の中、当期が組合設立60周年にあたることから、組合員の皆さまへの感謝の気持ちをこめて、記念預金キャンペーン活動を行ったことなどにより、預金の期末残高は271憶88百万円（前年度比6憶17百万円増、2.32％増加）となりました。貸出金については資金需要低迷のなか、大口返済などにより27憶94百万円（前年度比2憶96百万円、9.58％減少）となりました。利益面においては有価証券市場が堅調に推移したことにより、有価証券関係収益が大幅に増加したことなどから当期純利益は過去最高の2憶51百万円を計上しました。
　また、組合員の皆さまへの出資配当金につきましても、60周年記念として10％の配当とさせていただきました。このような業績をあげることが出来ましたことは、ひとえに組合員の皆樣方の組合に寄せられました絶大なる信頼とご支援のたまものであると感謝いたしております。
　当組合は、常に経営の健全性の維持、向上に努めることを基本とし、法令遵守やリスク管理などの内部態勢の整備や、日常業務を通じて組合員・顧客の皆様方のニーズにきめ細かく対応した取り組みを行ってまいります。
　今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げますとともに、組合員の皆様方のご健勝と益々のご発展を祈念いたします。