金融/経済ガイド「マネコム」

投資主の皆様へ

平素は福岡リート投資法人に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

ここに本投資法人の第17期（2012年9月１日～2013年2月28日）の決算と運用状況についてご報告させていただきます。

本投資法人は、福岡・九州地域を中心とする優良不動産を不動産投資信託に組み込むことにより国内外の優良投資家の資金を集め、地域の活性化や魅力あふれる街づくりに貢献するという、日本で最初の「地域特化型リート」としてスタートしました。2005年6月の上場以来、投資主の皆様、スポンサー各社のご支援によって順調に成長し、安定した業績をあげております。

当期における我が国経済は、雇用・所得情勢は厳しい状態が続いていますが、震災復興関連を中心に公共投資は増加を続けており、持ち直し傾向にあります。地価動向については、平成25年地価公示によると、全国的に依然として下落を示しているものの、下落率は縮小し、上昇・横ばいの地点も大幅に増加しました。本投資法人の対象エリアの中心である福岡市においても、商業地が前年比プラス0.7％、住宅地も前年比プラス0.7％と、堅調な住宅需要などにより回復傾向が見られます。

このような環境の下、本投資方針に準拠し厳選して投資を行うよう努め、2013年2月1日に「天神西通りセンタービル」を26億円で取得いたしました。既存の物件についても着実に運用を進めた結果、当期の営業利益、当期純利益は予想を上回り、1口当たり分配金は16,289円と引き続き安定した水準を維持することができました。

当期以降は、2013年3月に新投資口を発行し、約106億円の増資を行いました。調達した資金で「ディー・ウイングタワー」（取得価格28億円）、「ホテルフォルツァ大分」（取得価格15億円）及び「天神ノースフロント」（取得価格28億円）を取得し、これによって本投資法人の更なる成長を実現できたものと考えております。

今後も本投資法人は九州経済界をリードする有力スポンサー企業の支援・協力を仰ぎながら、「地域特化型リート」としての強みを発揮し、市場の変化に迅速に対応しつつ、堅実な資産の運用によるポートフォリオの中長期的な成長と安定的な収益の確保に努めてまいります。

今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。