代表メッセージ
投資主の皆さまには、平素より日本リテールファンド投資法人(JRF)に対して格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当期(2013年2月期)の国内マクロ経済は緩やかながらも回復の兆しが表れ、さらに2012年12月に発足した新政権による金融財政両面での政策効果への期待が後押しする形で、後半から株式市場は力強い上昇に転じました。特にJリート市場においては新規上場や公募増資が相次いで実施される等、資金の流入が活発化しており東証REIT指数も大幅に回復しております。また、小売セクターについても、消費マインドは改善基調にあり、消費動向の安定感を支えとしながら商業施設の売上状況も概ね堅調に推移しています。
このような環境の中、JRFは大規模かつバランスのとれたポートフォリオを基盤に安定した賃料収入を維持するとともに、2012年10月に実施した新投資口の発行および長期借入によって調達した資金等で新たに7物件(総額約521億円)を取得し、収益力の増強を図ったことから、当期営業収益は前期比8.8%増の25,642百万円となりました。また、当期純利益は前期比11.4%増の8,041百万円となり、その結果、当期の1口当たり分配金は、予想値を18円上回る3,868円となりました。
Jリート市場の活況は、私たちにとって大きなチャンスです。しかしながら、資金調達環境が良好であることを背景に不動産の取得競争が激化しており、優良物件への厳選投資を実現していくためには、これまで以上に戦略的なアプローチが必要になると思われます。JRFでは、今後の安定的な成長に向け、商業施設の国内最大級の買い手としての実績に基づくネットワークを駆使するとともに、さまざまな物件取得ソースを活用しながら、最適なタイミングで最適な物件取得を実現できるよう、常に一歩先を見据え、大胆かつ慎重に行動を積み重ねてまいります。同時に、保有資産の競争力の向上を図るべく、商業施設運用のプロフェッショナルとして資産運用会社が持つノウハウを活かし、積極的なアクションプランを継続的に実施することで、投資主価値の増大と同時に、安定した分配金の継続を目指します。
資産運用委託先の三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社ともども、引き続き皆さまのご期待に沿えるよう尽力していく所存ですので、変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。