代表メッセージ
平素より、私ども第一生命グループをお引き立ていただき、ありがとうございます。当社は2月13日に2014年度第3四半期決算を発表しました。第3四半期の連結業績は、経常収益が前年同期比約19%増、純利益は同約78%増となる1,317億円と、大幅な増収・増益を達成しました。以下に第3四半期決算のポイントを説明します。
2014年度第3四半期決算
第一に、国内では低金利環境が続く中、第一フロンティア生命において外貨建貯蓄性保険商品を中心に販売が大幅に増加、前年同期比で赤字額が縮小するなど収支が改善しました。第一生命では、慎重ながらも成長機会を捉えた投資を進め、資産運用収支が改善した結果、逆ざやが順ざやに転じました。豪州市場ではTAL社の団体保険で昨年度行った料率改定の効果等により、大幅増益となりました。
第二に、第3四半期累計では昨年11月14日発表の通期業績予想に対して高い進捗率となりましたが、現在国会で審議されている法人税減税の決算への影響を勘案しつつ、第4四半期の金融環境も見極める必要があることから、現時点では通期の業績予想を据置きとしています。
第三に、2014年12月末のグループ・エンベディッド・バリュー試算値は、円安・株高・低金利という金融環境を背景とする第一生命単体の含み益増加等により、グループ各社ともにEVが増加し、約5.3兆円と過去最高水準を更新しました。
2014年度第3四半期決算の詳細につきましては、以下のリンクをご覧ください。
2014年度第3四半期報告
プロテクティブ社買収と地域統括会社の設置について
米国の生命保険グループである「Protective Life Corporation（以下、「プロテクティブ社」）」の買収に向けた手続きを開始することを昨年6月4日に合意しましたが、その後10月6日開催のプロテクティブ社株主総会での承認等、所要の手続きが完了し、プロテクティブ社は2015 年2月1日をもって当社の完全子会社となりました。
加えて、第一生命グループにおけるグローバル化の進展に伴い、各地域における適切なガバナンス及び経営管理・支援態勢を構築すべく、北米及びアジア－パシフィック地域において地域統括会社を設置、運営を開始いたします。当社は、2012年5月にグループ経営の強化を目的として「グループ経営本部」を設置し、国内外グループ会社の経営管理態勢の強化とシナジー発揮を強力に推進してまいりました。この度の地域統括会社の設置は、グループ・ガバナンス構造の発展・進化に向けた取組みの一環です。
国内市場においては、2013年12月より成長戦略「一生涯のパートナー“With you”プロジェクト」を展開し、お客さまのニーズの変化に応じた医療・介護、貯蓄分野を中心にグループ各社が商品・サービスを投入、契約業績は堅調に推移しています。また、新しい市場の開拓に向けた取組みも開始しております。前述のプロテクティブ社子会社化、地域統括会社の設置により、今後はグループ経営本部を中心に、日本・米国・アジア－パシフィック地域の三極でグループ・ガバナンス構造を進化させ、成長加速と大胆な事業展開を図ってまいります。今後とも株主・投資家の皆さまのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
