金融/経済ガイド「マネコム」

「必要とされない時代に必要とされる為に」　平素は弊社業務に特段のご厚情を賜り衷心より厚く御礼申し上げます。　「失われた10年」から「失われた20年」へと、閉塞ムードが支配し続ける日本の社会は、リーマンショック、欧州通貨危機に端を発した所謂「世界的な”レバレッジ削減”」の長い道程の渦中で、世界一の水準に達する公的債務と歴史的な円高局面の長期化に政治指導力の欠落が更なる追い討ちを掛けて、今や「国難」とまで言われる深刻な経済状況に瀕しています。　そうした中、日本版金融ビックバン後、止まらない東京市場の地盤沈下に加えて、インターネット取引が深く浸透した証券業界において、弊社のような小規模な証券会社は、もはや「必要とされない」時代になっていると言っても決して過言ではない厳しい現状下にあります。　翻って閉塞感が充満し自信すら喪失しつつある日本経済ですが、世界に先駆けて現在進行している「超高齢化社会」への対応力、「世界で最も厳しい消費者の国」と称される洗練されたサービス力、そして何よりも「自然と人との調和」を長い歴史の中で民族のアイデンティティとしてきた日本の社会力の高さは、世界から必要とされる多くの要素を包含しているものと固く信じます。　証券業は本来、「属人的」な傾向が強いビジネスモデルであり、「信頼」や「恩」、「義理」といった価値観が根底に流れる業界です。我々は資本力が乏しく、ビッグプレイヤーとは違って、「出来る事」は限られます。しかしながら、幸いにして、少人数ながらも多様な経験を持つ専門性の高いスタッフが揃っております。　弊社は、平成12年の創業以来、ブティック型を志向し、「プロプライアタリー業務」、「ストラクチャードファイナンス業務」、「M&A業務」に特化して参りました。その微力ながらも、特長のあるリソースと独自の秀でた専門家ネットワークを活用して、弊社ならではの質の高い仲介能力やドキュメンテーション能力、コンサルティング能力を、今後は特に、「医療・介護・福祉」の分野においていかんなく発揮して参りたいと考えております。　「持続可能な医療・介護保険制度の構築」という日本社会の抱える重要課題の一つに少しでも貢献すべく、「医療・介護・福祉」の分野に「経済合理性」の導入だけでは無く、現場の視点に立脚して「組織」や「人」、「マネジメント」にインクルージョンをもたらす事が、我々の一つの使命だと認識しています。　小規模であることの特色である「キメ細かさ」と「機動力」に加えて、高度な情報察知能力と問題解決能力を磨いて参りまして、「必要とされない時代に必要とされる」証券会社を目指し日々精進していきます。