代表メッセージ
日頃より、エース保険をお引き立ていただきまして誠にあり
がとうございます。
はじめに、2013 年度は当社にとりまして、複数の商品ラ
インにおいて堅調な結果をあげると同時に損害率の改善も
達成し、非常に良好な年度とすることができました。また、
将来に向けてシステム環境の改善と人材育成にも投資して
まいりました。
当社は、長期的な成功が見込める、効率的で拡張性を持
ち、持続性のある会社になるべく注力しています。また、エー
ス・グループのグローバル企業としての強みを活かすことに
より、ビジネスプロセス、オペレーション、クレームサービス
等の多くの分野で大きく前進しております。
2013 年度は、主要な業績指標において改善が見られ、収
入保険料（GWP）は2.2％増加、正味収入保険料（NWP）は
10％増収することができました。正味損害率は、ポートフォ
リオマネージメントの強化によるリザルト管理の徹底、自然
災害による保険金支払の減少等により4.1％改善しました。
その結果、コンバインド・レシオは、99.7％から93.9％へ
大幅に改善し、ソルベンシー・マージン比率は、1,062.1％
と引き続き十分な保険支払余力を確保しています。
また、5 月に当社の財務状況についてスタンダード＆プ
アーズ社による格付けが「A+」から「AA－」へ格上げされま
した。これは国内の損害保険会社においてトップクラスの格
付けとなっています。
一方、エース・グループ全体では、2013 年度の営業純利
益が前年より23％増加し、コンバインド・レシオ88％と記
録的な結果となりました。これは、グローバルな保険市場の
中で、極めて高い高収益性を維持しつつ、業界平均の2 ～ 3
倍の速度での成長を果たしたことになります。グローバル企
業として、時価総額では 352 億ドル、従業員数では 54カ国
で 2 万人を抱える、世界第 7位のマルチラインの損害保険会
社となりました。
エ－ス保険においては、2 月に、4カ所のオフィスを本社
（品川）へ集約し移転しました。本社部門を集約したこと
により、お客様や代理店の皆様のサポートにおいてスピー
ディな対応が可能となり、社内のコミュニケーションが円滑
化されオペレーションの効率が図られました。
今後、SME（中小企業）セグメントにおけるさらなる飛躍
を目指し、重点的かつ効率性の高いディストリビューショ
ン・プラットフォームの構築を目指してまいります。一方で、
システムの開発と統廃合、適切な商品ラインナップおよび
エースのグローバル性を活かすことで大企業と消費者セグ
メント市場での浸透力の拡大を目指します。
保険業界でのビジネスはさらに難しさを増しています
が、ニッチ市場には未だ多くの可能性があり、当社にできる
ことはまだまだ多く残されております。幅広い専門知識を
持ったアンダーライターと専門商品があるからこそ、リスク
があったとしても成長が見込める場合には、挑戦すること
ができるのです。当社には“CAN DO”の企業文化があり、
社員ひとりひとりがその精神を持っています。私たちは、収
益性・成長性・お客様および代理店の皆様へのサービスの
品質という3 つの評価基準において日本でナンバーワンの
外資系保険会社となるべく、実行力と“CAN DO”精神を
発揮し前進をし続けていきます。
今後とも皆様の温かいご支援、お引き立てを賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。
