金融/経済ガイド「マネコム」

　皆さまには、日ごろから私ども愛媛銀行をお引き立て賜り、誠にありがとうございます。
　この度、頭取に就任いたしました本田元広でございます。就任にあたりまして、ひと言、ごあいさつ申し上げます。
　当行は、大正４年の創業以来、「無尽」の精神をつねに堅持し、ふるさと銀行として、お客様とともに発展してまいりました。これも皆さまの温かいご支援の賜物でございます。ここに改めて深甚より謝意を表したいと存じます。
　わが国の経済は、復興関連需要などから国内需要が堅調に推移するもとで、全体として緩やかに持ち直しつつありますが、地域経済は、少子高齢化、人口減少の進展、円高やデフレなどにより、中小企業を取り巻く環境は好転の兆しが見えず、本格的な回復には至っていない状況が続いています。
　私ども、地域金融機関は、誠心誠意『地域の発展に尽くす』ことが使命であります。
　地域が厳しい直面に立たされている今こそ、「最初に相談される銀行」を目指している当行の真価が問われていると考えます。
　これからも「ふるさと銀行」として、中小企業事業者への支援などを通し、地域経済をしっかりと下支えすることはもちろんのこと、文化、スポーツ、環境など多岐にわたる地域貢献活動をコツコツと継続して取り組んでいきたいと考えています。また清掃活動やあいさつ運動など、日常的な地域活動にも引き続き取り組んでまいります。
　また当行が、ふるさと銀行としての役割・使命をしっかりと全うしていくためには、健全性を高め経営基盤を強固なものにしていかなければなりません。そのためにも、平成24年3月期に達成した総預金２兆円という営業基盤をもとに、安定した利益を積み上げ、資本を充実させることにより、健全性指標である「自己資本比率、Ｔｉｅｒ１比率」の向上を目指していきたいと考えています。
　これからも、学習銀行として、論語・孫子に学ぶなどの自己研鑽に努め、人格を高めながら、皆さまの信頼に応えられる銀行として行員一同、全力を尽くしてまいる所存でございますので、ひきつづき更なるご愛顧とご支援をお願い致しますとともに、末筆ながら皆さまのますますのご健勝を祈念申し上げます。