代表メッセージ
当行は、昭和26年に宮城県知事の提唱により、「宮城県の中小企業金融の円滑化」を目的に宮城県が資本金の4割を出資して
設立された地域金融機関です。その後の増資により、宮城県の議決権比率は1.80％（平成16年3月31日現在）となっておりま
すが、この設立目的は当行が地域社会へ果たすべき企業使命であり、時代背景が変化しようとも不変のテーマです。 �
いま、宮城県では、地方公共団体や企業など様々な機関が連携して、地域経済の再生に向けた様々な取り組みが本格化してい
ます。こうした動きの中で、当行がこの宮城県で果たすべき役割を改めて考えてみますと、それは当行の設立の原点である「地域
の中小企業の方々のために役立つ」ことに徹し、顧客重視の企業経営を進めていくことであると考えます。
その一つとして、これまでの事業資金やローンの提供という資金供給機能にとどまらず、経営相談やコンサルティング業務等を
通じて中小企業の活動を多面的に支援していくこと、つまり、「中小企業経営のサポーター」としての役割・機能を一層高めていく
ことなどは、当行が重点的に取り組むべき課題であると位置づけております。
こうした考え方のもと、当行では平成16年4月から、計画期間を2年間とする新中期経営計画「ステップ・アップ・プランⅡ」をス
タートしました。本計画では、経営目標を「地域から最も信頼され、地域に最も貢献する銀行」と位置づけ、前中期経営計画「ステ
ップ・アップ・プラン」の基本的な考え方を継承するとともに、平成15年9月に公表した「リレーションシップバンキングの機能強化
計画」の関連施策も含んだ構成となっています。
本計画では、私たちが取り組む計画目標として「コア業務純益40億円体制の確立」、「企業風土の改善・改革のさらなる進展」、
「内部管理体制の精度向上と健全経営の堅持」の3点を定めています。また、目標達成に向けた行動のキーワードとして「その声
にお応えします」を掲げました。
このキーワードには、「行員一人ひとりがお客様の声を受け止め、お役に立つ活動を実践することで、お客様から評価・支持され
るようになろう」という私たちの決意を込めております。
このキーワードのもとに、私たち仙台銀行は「期待される金融サービスをスピーディーに提供提案する」、「お客様への親切・誠
実な対応を実践する」の2点を実践してまいります。銀行業も「サービス業」です。お客さまの様々な声に真摯に耳を傾け、お客
様に満足いただける新たな商品やサービスを創造・提供していくことで、長期的かつ良好なお取引関係を築いていきたいと考え
ております。
是非、私たち仙台銀行に皆様の「声」をお寄せください。宮城県の地域金融機関として、お客様のお役に立てるよう役職員一同、
研鑽を積み、一層の努力をしてまいる所存です。
当行は銀行業の公共性と健全経営確保の観点から、適正な内部留保の充実に配慮しつつ、安定した配当維持に努め、長年にわ
たり1株50円の普通配当を継続してまいりました。
今後とも徹底した効率化を推進し、経営体質の強化と業績の向上に努め、安定した配当を継続するよう努めてまいります。
