金融/経済ガイド「マネコム」

梅雨も明け、南国奄美特有の強い陽射しの中、本格的な夏を迎えておりますが、会員の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は私ども奄美大島信用金庫に対し格別のご愛顧お引き立てを賜り、誠にありがたく心より感謝申し上げます。ここに、平成２５年度（第７０期）の事業概況「あましんレポート２０１４」をお届けいたします。ご高覧いただければ幸甚に存じます。平成２５年度の管内景況について申しますと、日本復帰６０周年により様々なイベント等が相次ぎ、祝賀ムードがピークを迎え、奄美群島の人々や出身者の心が一つになった年となりました。しかしながら、基幹産業であるサトウキビが、昨年の７月以降の干ばつや９月以降の台風により甚大な被害を受け、３年連続の不作となっております。また、本場大島紬の奄美産地の生産実績が２９年連続減産となり、黒糖焼酎では、生産量は８年ぶりに回復となりましたが、出荷量は７年連続で減少となっている状況であります。このような経営環境の下ではありますが、預金積金の３月末残高で７５６億９７百万円、貸出金は３月末残高で５２８億８８百万円と過去最高の金額となりました。一般の売上高にあたる経常収益は前期に比べ２．２０ポイント減の１７億２８百万円となり、国債等債権売却益の減少、預貸金利鞘の低下に加え、与信費用の増加等があったものの、純利益は前期比２百万円増の３３百万円と増益の決算となりました。金融機関経営の健全性を示す、自己資本比率は１４．２０％となり、前期同様高い水準を維持することができました。当金庫は本年の１１月に創立８０周年を迎えます。人口減少、高齢化が進展している状況下、５年先、１０年先を見据えた当金庫独自の経営姿勢が求められています。地元に本店を構える信用金庫として、その持ちあじを存分に発揮して地域貢献へのサポートに徹し、次なる９０周年につなげてゆく所存であります。今後とも格別のご厚情とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。