金融/経済ガイド「マネコム」

日頃より格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
平成25年度のわが国経済は、平成24年末の政権交代以降、「大胆な金融政策」「起動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の3本の矢を柱とするアベノミクスの推進により、大手企業を中心に業況の改善が強まり、長引くデフレからの脱却と経済再生への歩みが現実となりつつあります。
当地方の経営環境を展望すると、アベノミクス効果から建設業や観光業など一部業種に明るい兆しが見えるものの、円安による仕入価格の高騰などもあり、まだ全体的にはきびしい状況が続いています。
金融面では、地域金融機関の経営環境はきびしさを増しています。資金需要がいまだに弱く、金利競争により利鞘は縮小し、市場金利が低下を続けているため余裕資金の運用が難しく、収益力が低下しております。
このような環境のなか、当金庫は、企業経営の皆さまのニーズに応えるため、必要な資金のタイムリーな供給に努めるとともに、個人の皆さまには、暮らしを豊かにするための資金のお手伝いや、お客さまの利便性向上に鋭意努めてまいりました。
また、仕事をとおして「喜ばれることに喜び」を感じ、やりがい・働きがいを見出すホスピタリティ活動を推進して、お客さま満足度の向上に努めております。
その結果、平成25年度の当金庫は一定の業績を収めることができました。
このことは会員・お取引先各位のご支援・ご愛顧の賜ものであり、心から感謝申し上げます。

平成26年度の地域経済は、明るい兆しはあるものの、消費税率引き上げの影響もあり、本格的な景気回復にまでは至らない状況が続くものと思われます。そうしたなかで当金庫は、人材育成の強化と盤石な経営体質の構築を進め、地域経営の主要プレイヤーとして、主体的に地域に関わり、先頭に立って地域の活性化を推進してまいります。

当金庫は、長期経営計画「NEXT STAGE 1」の2年目を迎え、創立100周年となる今年度の基本テーマを引き続き「地域で最も信頼される金融機関をめざして」とし、地域のお客さまに強く支持される金庫をめざしてまいります。

今後とも、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

平成26(2014)年6月

会 長　杉山　信治
理事長　原田　直彦