代表メッセージ
皆さまには、平素より足利小山信用金庫に格別のご高配とお引き
立てを賜り、心より厚く御礼申し上げます。
当金庫へのご理解を深めていただくために、本誌「足利小山信用
金庫の現況2014」を発行いたしました。ご一読いただければ幸甚で
ございます。
足利小山信用金庫は中期経営計画の2年目として、「課題解決型
金融への取り組み等を通じ、収益基盤の強化を図る」、「確固たる経
営体制の構築(経営資源の選択と集中)」、「独自性(信金らしさ)のさら
なる発揮により、金庫の存在価値を高める」の3つを掲げ、期初より
意欲的に取り組んでまいりました。
具体的な施策としては、昨年3月に販売を開始しました融資商品フ
リーローン「いざっと」をはじめ、「カーライフプラン」「教育プラン」「カードローン」等の消費者ローンを
積極的に推進してまいりました。また、住宅ローンについては、お客さまのニーズに応えより多くの補
償が受けられる「8大疾病ワイドプラン」の取り扱いを、10月より開始いたしました。
さらに、お客さまへの金融サービスを充実させるため、「教育資金贈与専用普通預金」の取り扱いを
開始し、投資信託においては、「しんきん世界アロケーションファンド」および「しんきんJリートオープ
ン(1年決算型)」を追加いたしました。
また、11月には、ノウハウを持った大手企業の退職者等(新現役)と、こうした人材を必要とする地域
中小企業とのマッチングをすることを目的に、「新現役交流会」を県内金融機関で初めて開催し、本年
3月には、日本政策金融公庫と足利市、地元の商工団体等と連携して「足利創業支援・経営支援ネット
ワーク」を構築するなど、地域経済の活性化に向け取り組んでまいりました。
今後の経営環境を展望いたしますと、17年ぶりの消費税率引き上げといった懸念材料はあるもの
の、政府および日本銀行による手厚い経済施策等も見込まれることから、年度を通して景気は底堅く
推移するものと思われます。
一方、信用金庫業界には、地域経済・中小企業の持続的な発展に資するため、将来を見据えた中長
期の経営戦略を描くことが求められております。
当金庫としては、こうした状況に的確に対処するため、中期経営計画の最終年度ならびに合併10周
年にあたる平成26年度は、①収益力の強化、②信用リスク管理の強化、③内部管理態勢の強化、④業
務効率化の取り組み強化、⑤環境問題に関する行動の5つを経営課題に掲げ、「意識改革」と「スピード
感」を持って業務に取り組み、地域の発展に貢献してまいる所存でございます。
今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
平成26年7月
理事長 冨田 隆