金融/経済ガイド「マネコム」

皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素より鹿沼相
互信用金庫をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
　さて、このたび、平成26年4月1日をもちまして、私、橋本 公之が七久保 一郎 前理事
長の後を受け、理事長に就任いたしました。微力ではございますが、鋭意職務に専念い
たす所存でございますので、今後ともご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本年も当金庫の経営方針や実績等を紹介した、ディスクロージャー誌「鹿沼相互信用
金庫の現況2014」を作成いたしました。本誌を通じて当金庫に対するご理解を一層
深めていただければ幸いと存じます。
　平成25年度の経済状況を振り返りますと、平成24年12月に発足した安倍政権の掲げ
た経済政策（アベノミクス）である「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」「民間投資
を喚起する成長戦略」のいわゆる「3本の矢」による期待から、景気は総じて回復基調を
たどった1年でありました。また、日本銀行が実施した「量的・質的金融緩和」は、株価の
上昇や円安につながり、これまでの景気低迷を打破し、長年の日本経済の課題であるデ
フレ脱却に向けた期待が高まりました。
　このような経済状況のもと、当金庫は、「地域密着型金融のさらなる推進」を掲げ、地
域経済の活性化や課題解決に向けて、役職員一丸となって取り組んでまいりました。預
金等につきましては、夏季・冬季の預金増強キャンペーンに加え、年金や給与振込口座
の獲得推進等を行いました。一方、融資につきましては、地域金融の円滑化に向けた積
極的な融資推進に努めるとともに、顧客ニーズに合った個人ローンの推進等を行いまし
た。さらに、多様化するお客様のニーズにお応えするため、関係機関との連携やビジネス
マッチングによる販路拡大への支援・協力、全国信用金庫の年金友の会などの旅行誘客
等の広域連携、経済セミナー等を実施いたしました。
　平成25年度の決算につきましては、預金は前期比41億円増加し1,936億円、貸出金
は前期比24億円増加し911億円となり、預金・貸出金ともに順調に増加しました。また、
中小企業への円滑な資金の提供、個人向け国債や保険窓口販売等の預かり資産の推
進、有価証券及び預け金の効率的な運用等に努めたことから、当期純利益は256百万円
となり、3期連続で利益を計上することができました。
　平成26年度は、当金庫が地域密着型金融のさらなる深化を図るため、「地域のプラッ
トフォーム」として、「事業づくり」「企業づくり」「産業づくり」「地域づくり」に取り組ん
でまいります。具体的には、地元企業の販路拡大支援や新規事業所取引の推進、自治体
との連携強化等により「地域の皆様から必要とされる信用金庫」を目指してまいります。
　最後に、皆様の一層のご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただ
きます。

平成26年6月
理事長　橋本　公之