金融/経済ガイド「マネコム」

平素皆さま方には、私ども長浜信用金庫に対しまして格別のご愛顧を賜り、心から厚くお礼申し上げます。ここに、当金庫の平成25年度の事業内容や業績等について、十分ご理解いただけるようディスクロージャー誌「DISCLOSURE2014」を作成いたしましたので、ご高覧いただければ幸いに存じます。おかげさまで当金庫は、昨年10月に創立90周年を迎えさせていただきました。これも偏に皆さまの永年に亙るご支援ご協力の賜と衷心より深く感謝申し上げます。さて、当期の我が国経済は、デフレからの脱却と経済の再生を目指すアベノミクスにより、大手企業を中心に業況の改善が進み、次第に景気の回復傾向が強まりました。本年に入ってからも安倍政権の新たな成長戦略に対する期待は続き、経済再生への歩みが現実のものとなりつつあります。しかしながら地方や中小・零細企業への波及は相当先になることが予想され、特に地方経済は、人口減少、少子高齢化、産業空洞化による事業所数の減少といった従来からの負の構造要因や円安に伴う原材料高騰等による収益悪化も加わり、依然として停滞感の強い状況が続いております。このような情勢下、当金庫は現在推進中の3か年経営計画「ながしん『つなぐ力』発揮2012」の中心年度として、重点課題である①永続性のある経営の確立②課題解決型金融の強化③内部管理態勢等の充実の着実な進展に取り組んでまいりました。その結果、当期末の預金残高は、2,583億円と前期比3.10％、貸出金残高は、1,072億円と前期比2.94％、各々順調に増加いたしました。また、収益面では、極めて厳しい経営環境下でありましたが、幸い資金の効率的運用やコスト削減などに努めたことから、経常利益は、1,618百万円と前期比59.88％、また最終当期純利益も、1,114百万円と前期比59.98％、各々増益となりました。なお、金融機関の健全性を示す自己資本比率は21.12％と国内基準（4％）の5倍強を確保することができ、引き続き健全な財務体質を堅持しております。これも偏に皆さまの格別のお引き立ての賜と有難く厚くお礼申し上げる次第でございます。今後を展望しますと、消費税率引き上げによる先行きの売上・受注の減少懸念や円安・電力不足によるコスト増など、まだまだ予断を許されない環境下にはありますが、当金庫は創立90周年を契機として、協同組織金融機関としての特性およびコンサルティング機能をこれまで以上に発揮し、地域の活性化や持続的発展に向けて尚一層努めてまいる所存でございます。なお、当金庫は平成26年6月13日に西島喜紹が会長に就任し、横田幸造が理事長に就任いたしましたことをご報告申し上げます。何卒、この上とも倍旧のご支援とご愛顧を賜りますことを切にお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。