金融/経済ガイド「マネコム」

平素は、小浜信用金庫をご愛顧いただき、また当金庫の業務に対して格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申しあげます。本年も、私ども「はましん」についてのご理解を一層深めていただきますよう「はましん2014あゆみディスクロージャー」を作成いたしました。ご高覧いただければ幸甚に存じます。さて、景気情勢は、デフレからの脱却と経済再生を目指すアベノミクスの推進により大手企業を中心に業績が改善し、政府・日銀の調査報告等には景気回復傾向が続き、デフレの脱却と経済再生が着実視されております。しかしながら当地域における景況は高齢化や人口減少、空洞化といった構造的な問題を抱えながら、円安に伴う原材料高騰等による収益悪化や、消費税引き上げの影響も懸念されるなど、依然として回復感に乏しく、たいへん厳しい状況が続いております。こうした経済環境の下、長期経営計画であります第2次「はましん『 つなぐ力 』発揮」3ヵ年計画～地域の課題解決と持続的発展をめざして～も中間年度となる25年度は、強靭な体力を維持し地域に愛され信頼される金融機関を目指し、役職員が「何かを始めなければ、何も起こらない」という気持ちを持って一層のスキルアップを図るとともに、お客さまに「感動」と「勇気」を与えられる業務を遂行し、お客様目線に立った金融サービスの充実に取り組み、「ファースト・コール・バンク」～もっとも身近で、もっとも頼りになる信用金庫～を目指してまいりました。その結果、預金を中心に順調に増加し、経常利益、当期純利益ともに計画を上回ることができました。さらに、今後も取引先皆様の経営状況等をきめ細かく把握したうえで親身になって対応し、長期にわたる安定的かつ円滑な資金供給に努めるという使命は不変であります。また、平成25年12月5日に公表いたしました不祥事件につきましては、お客様はじめ、会員の皆様、地域の皆様および関係する全ての皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしまして、衷心より深くお詫び申しあげますとともに、このことを厳粛に受け止め、こうした事態が二度と発生しないよう再発防止策を徹底し、法令等遵守態勢および内部管理態勢の充実・強化を図り、役職員一丸となって皆様からの信頼回復に向け全力で取組んでいるところでございます。平成26年度は、長期経営計画の最終年度となり「課題解決型金融の強化」「独自性のさらなる発揮」「永続性ある経営の確立」を基本方針として掲げ、業務収益力の強化による健全性の維持を図るとともに、より利用者の視点に立った透明性の高い事業展開により地域に密着した金融機関としての特性を発揮してまいります。今後とも格別のご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。