金融/経済ガイド「マネコム」

平素は格別のお引き立てにあずかり厚くお礼申し上げます。
今年も当金庫に対する理解を深めていただくために、ディスクロージャー誌「摂津水都信用金庫の現
況」を作成し、公表させていただく運びとなりました。
日頃のご愛顧にあらためて感謝申し上げますとともに、一言ごあいさつ申し上げます。
さて平成23 年度を振り返りますと、平成23 年3月の東日本大震災の大きな影響から、日本全体が再
出発をめざす1年間でありました。また、当金庫エリアにおいても、この震災の影響が少なからずあり、
沈滞ムードが漂う厳しい経済状況でありました。
このような厳しい環境下ではありましたが、当金庫の平成23 年度の決算におきましては、地域の皆さまのお
陰によりまして、わずかではありますが利益を計上することができました。ご支援に心よりお礼申し上げます。
平成24 年度も、震災の影響が続き、電力不足が懸念されておりますが、個人消費は徐々に自粛ムード
が解消し、復興に向けて足がかりをつかみつつあります。また、復興需要や日銀の金融緩和措置もあっ
て、日本経済は若干上向き方向にあります。しかし、日本経済の構造的な問題として、デフレ経済の長
期化、財政悪化、少子高齢化、中小企業の衰退といった課題に直面しております。さらに、欧州の財政・
金融不安からくる国際金融市場の不安定性が世界経済に暗い影を落としており、円高による国内産業
空洞化の拡大も予想されることから、地域経済へのさらなる打撃も懸念される状況であります。
このような大変厳しい経済環境であればこそ、地域経済活性化のため、地域を盛上げ、支援し、地域
の事業者や住民の皆さまのために、地域金融機関本来の役割を実践すべきと認識しております。
そこで、私どもは、当金庫の経営理念である、「地域経済の発展」、「地域の豊かな暮らし」、「地域文化の
向上」の実現のために全力を尽くし、一軒でも多くのお客さまを訪問させていただき、お客さまのご要望をお
聞きし、当金庫の様々な機能を発揮して、できうる限りのお手伝いをすることに徹します。今年度も引き続き
各地域で交流会を実施させていただき、お客さまの声を経営に反映させていただく所存です。これらの積
み重ねを通じてお客さまの信頼を得ることにより、真の地域金融機関としての役割を発揮してまいります。
この冊子を是非ともご高覧賜り、当金庫へのご理解をさらに深めていただくとともに、今後とも、倍旧
のご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。