金融/経済ガイド「マネコム」

皆さまには、平素より私ども信金中央金庫をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
平成25年度決算（単体）は、前年度に引き続き収益源の多様化を進め、安定度の高いポートフォリオを維持するための取組みを継続し、市場環境の変化に応じて、絶えずポートフォリオの最適化をはかるとともに、分散投資の考え方のもと、新たな収益源となるサブポートフォリオの構築・拡充につとめてまいりました。
この結果、経常利益が前年度比74億円増益の486億円、当期純利益が前年度比33億円増益の353億円と、概ね当初業績予想どおりの利益を確保することができました。
信金中金では、中期経営計画「SCB中期アクション・プログラム2013」の初年度にあたる平成25年度を「地域の持続的発展に向けて、信用金庫とともに、新たな一歩を踏み出す１年」と位置づけ、３つのコアプランと２つのサポートプランに掲げた重点施策の遂行に取り組んでまいりました。
具体的には、信用金庫の地域金融・中小企業金融にかかる課題解決の支援を強化するため、「中小企業にかかる支援の強化」、「個人金融にかかる支援の強化」、そして「地域活性化にかかる支援の強化」という３つの主要施策に焦点を当て、中小企業のライフステージに応じた各種支援の拡充、信用金庫取引先の海外進出支援態勢の充実・強化、個人のライフイベントに応じた商品の開発・提供、信用金庫と共同での地域活性化コンサルティングのほか、観光・温泉業など分野別に共通課題を抱える信用金庫の組織化に向けた取組みなど、信用金庫に提供する機能やサービスの拡充に取り組みました。
また、東日本大震災からの復興に向けた支援では、震災遺児・孤児の就学等を支援する基金への寄附をセットにした「しんきん東日本大震災こども応援定期積金Ⅱ」の提供、復興支援ファンド「しんきんの絆」による被災地域の信用金庫取引先の再生支援などのほか、業界内外のネットワークを活用した販路拡大や被災地でのボランティア活動のサポートなどに引き続き取り組みました。
信金中金は、中期経営計画の２年目となる平成26年度を「地域の将来を見据えて、信用金庫とともに、さらなる進化を遂げる１年」と位置づけ、信用金庫との絆である「リレーション」と信用金庫業界の最大の強みである「ネットワーク」をキーワードに、中期経営計画に掲げた各種施策を着実に実践・実行してまいりますとともに、引き続き東日本大震災からの復興に向けた支援に取り組んでまいります。
今後とも、皆さまのご期待に添うべく、役職員一同全力を尽くす所存でございますので、引き続きお引き立て賜りますようお願い申し上げます。