金融/経済ガイド「マネコム」

皆様には、平素より空知信用金庫に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

本年度も当金庫をより一層ご理解いただくために「そらちしんきんレポート2014」を作成いたしました。経営理念、経営方針、業績、財務内容をはじめ地域の皆様とのふれあいなど、現況をご案内させていただいておりますので、ご高覧いただければ幸いに存じます。
さて、平成25年度の国内経済は、金融緩和政策や「アベノミクス」経済対策の効果により公共事業が増加、輸出の持ち直し、企業業績の回復等、明るい兆しが見え始めた一方、中国をはじめとするアジア諸国の景気の停滞により不透明な状況で推移しました。また、地元の管内景気は、製造業や卸売業の業況は回復傾向にあり、また、建設業においても公共工事の増加により、業況は好調ですが、人手不足や資材高騰などの要因により、入札が不調に終わる事態も発生しています。総じて、足元の景況感は改善傾向にあるも
のの、地域の人口減少や事業所の廃業など地元経済のファンダメンタルズは変わらず、厳しい経済環境が続いております。このような地域経済状況を踏まえ、協同組織金融機関として、地域へより円滑な資金の供
給やお客様への経営相談、地域経済の活性化に向けての取組みを積極的に推進するとともに、財務体質改善のため、コスト削減や信用リスクの削減に努めてまいりました。
平成25年度の業績は、貸出金利息等の資金運用収益や国債等債券売却益が減少したことから、経常利益は前年比1億5百万円減少し6億87百万円を計上、当期純利益は前年比50百万円増加の6億7百万円の計上となりました。その結果、財務の健全性を示す指標である自己資本比率は国内基準4%を上回る
18.66%となり、前年比1.68ポイント改善しました。また、不良債権比率は前年比0.28ポイント低下の3.58%となり、依然として低い水準にあり、資産の健全性は充分に維持されております。
平成26年度は長期経営計画の最終年度にあたり、基本方針「取引No.1 使命発揮No.1 の信用金庫へ」のもと、全役職員が一丸となり、お客様へのサービス向上と経営体質の改善に努めてまいります。
また、平成27年1月6日には、金庫創立90周年記念日を迎えることになります。地域の皆様からの永年のご愛顧に感謝し、「90周年の感謝と未来へ繋げる力」をスローガンに90周年事業を展開してまいります。引き続き、地域経済の活性化のため中小企業への円滑な資金供給に取り組んでまいりますので、今後とも相変わらぬご愛顧お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

理 事 長 鈴木 道明