金融/経済ガイド「マネコム」

平素は、但陽信用金庫に深いご理解と格別のお心寄せを賜り、厚くお礼申し上げます。本年も、当金庫の経営理念や業績、業務の内容や地域貢献活動などについて、より深くご理解いただきたく「たんようの現況2014」を作成いたしました。ご高覧賜りますようご案内申し上げます。平成25年度のわが国の経済は、政府の経済財政政策等により円高傾向が修正され、輸出関連企業を中心に収益が改善されるなど、回復基調を維持しました。さらに、震災復興への動きのほか、平成32年の東京五輪招致が決まるなど、企業や個人のマインドは、これまでにない明るさを取り戻しました。足下の情勢につきましては、消費税増税後、地域により、また業種や規模、取扱品目により格差が出ているものの、個人消費の落ち込みは概ね想定の範囲内で、駆け込み需要の反動減の影響は次第に解消すると予想されますが、地域経済を支える中小企業においては、人口減少と高齢化、さらには産業の空洞化といった構造変化に直面する中、未だ業況の改善を実感するには至っていません。そのような中にあって、当金庫は、引き続き地元金融機関として安定的かつ円滑な金融仲介機能の発揮に取り組んでまいりました。その結果、継続して取り組んできた個人取引の伸展や「アベノミクス効果」による資金運用環境の改善などにより、業容の拡大が図れ、昨年を上回る13億9千万円の当期純利益を確保することができました。また、経営の健全性・安全性を示す自己資本比率も、18．13％（国内基準4％）と引き続き十分な水準を保っております。これもひとえに皆様方の温かいご支援の賜物であり、深く感謝申し上げます。また、当金庫は、行動綱領に「社会と共に歩む“良き企業市民”として積極的に社会貢献活動に取り組む」ことを明記し、職員全員がボランティアなど社会貢献活動に積極的に取り組んでおり、本開示資料においてもその一部をご紹介させていただいております。このたび、こうした取組みに対して、2013年度の「第11回企業フィランソロピー大賞」において特別賞を受賞いたしました。この受賞を励みに、地域の皆様との出会い、ふれあいを大切にして、様々な貢献活動に引き続き取り組んでまいります。当金庫は、これからも｢よろず相談信用金庫｣の実践を通じて、地域活性化に向け、地元企業や個人の皆様の課題解決に向けた改善提案や、お客様の立場に立ったサービスの拡充等に努め、また、経営の最重要課題である「コンプライアンス態勢」「顧客保護等管理態勢」「金融円滑化管理態勢」および「リスク管理態勢」の一層の強化に取り組み、信頼され選ばれる金融機関を目指してさらに努力を重ねてまいります。何卒、今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます