金融/経済ガイド「マネコム」

　平素より「へきしん」をお引き立ていただき、厚く御礼申し上げます。　本年度も、私ども「へきしん」についてご理解を一層深めていただきますよう、「へきしんディスクロージャー2014」を作成いたしました。是非、ご一読くださいますようお願い申し上げます。　さて、平成25年度のわが国の経済は、アベノミクス効果により円安・株高が定着する中、大手企業を中心に業績が回復し、個人消費が堅調に推移するなど緩やかな回復傾向にありました。また、出遅れ感のあった設備投資についても企業業績の改善傾向を背景に持ち直しの動きが見られました。こうした中、日本銀行の「量的・質的金融緩和」の効果等により消費者物価は５年ぶりに上昇に転じると見込まれるなどデフレ脱却に向け着実に前進をした１年でありました。一方で、中小企業・小規模事業者においては、一部に回復の兆しが見られるものの、景気回復の実感は十分には浸透しておらず、また、業種ごとの業況にはばらつきがみられるなど依然として厳しい状況にありました。　こうした経済環境の下、平成25年度は、第7次中期経営計画（3カ年）の２年目として、計画のテーマである「お客様第一主義の徹底」を基本に①「内部管理態勢の強化」、②「課題解決型金融の推進」、③「ＣＳＲ経営の推進」、④「収益力の強化」、⑤「人材の戦略的な育成」の５つの重点課題に取り組んでまいりました。その結果、預金、貸出金ともに順調に増加し、安定した収益を計上することができました。これもひとえに皆さまのご支援の賜と深く感謝を申し上げます。　平成26年度は、日本経済が緩やかに回復する中、当地区においても輸出関連産業主体に業績が回復基調にあるものの、原材料・燃料価格高騰や消費税率引き上げの影響などにより、依然として中小企業を取り巻く環境は厳しさが続くことが懸念されます。こうした状況の中、我々地域金融機関の果たすべき役割は大きなものであると考えております。当金庫では、お客様目線に立った金融サービスの提供やお客様の課題解決を積極的に支援することにより、地域の皆さまとともに成長・発展することを目指し、役職員一丸となって地域金融機関としての使命を果たしてまいります。　今後とも格別のご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。