金融/経済ガイド「マネコム」

皆さまにおかれましては、健やかに新春を迎えられたことと存じます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、平素は私どもさがみ信用金庫に格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。

　さて、昨年の国内経済は、4月の消費税引き上げによる駆け込み需要と、その反動減による落ち込みがみられましたが、その影響も次第に和らいできているようです。個人消費については、夏場の天候不順が一時的な下押し要因となりましたが、雇用・所得環境の改善のもと底堅く推移し、内需は緩やかな回復基調をたどりました。

　地域経済につきましては、当ホームページにも掲載しておりますが、当金庫ではお取引先企業の皆さまにご協力いただき、「中小企業景気動向調査」を行っております。第157回（平成26年7月～9月期）調査によりますと、私どもの主要なお取引先であります中小企業の皆さまにおかれましては、業種や事業規模によりばらつきはあるものの、全体として売上や収益が改善し、景況感は上向いたようです。また、先行きにつきましても売上や収益は改善に向かう見通しとなっており、景気は緩やかながらも回復していくものと思われます。メッセージ

　こうした中、本年は平成24年4月にスタートした新中期３ヵ年経営計画「一円融合～地域の繁栄のため、地域と一体となって～」の集大成の年となります。この中期計画では、お客さまの繁栄なくして当金庫の盤石な経営基盤の構築はできないとの認識のもと、「地域の繁栄を実現できる行動力ある信用金庫」となることを目指しています。そのために、地域の皆さまが求めるもの一つ一つに「熱意と感謝の気持ち」を持ってお応えしていくことで、地域金融機関としての役割を果していきたいと考えています。

　平成27年は、景況感は更なる改善が見込まれるものの、中小企業の経営環境においては依然として厳しい状況が続くことが予想されます。当金庫といたしましては「さらなる地域の活性化のため、積極的に地域づくりのお手伝いをしよう」との思いで、役職員一同が一丸となって努力してまいります。

　何卒今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

　本年が皆さまにとって実り多き一年となることを祈願し、新年のご挨拶とさせていただきます。

さがみ信用金庫 理事長 片桐　晃