「銀行持ち株会社」の概要
銀行持ち株会社とは、銀行を子会社として所有や管理する持ち株会社のことを言います。アメリカで多く設立されていて、現在アメリカでは大手商業銀行の多くが銀行持ち株会社を設立しています。日本では、1998年の独占禁止法の改正により銀行持ち株会社を設立することができるようになりました。しかし、銀行持ち株会社は銀行法に基づいて内閣総理大臣の認可を受けなければ設立することはできません。
この銀行持ち株会社の業務内容は、子会社の経営管理とそれに付随する業務に限定されていて、他の業務を行うことは法律で認められていません。また、銀行持ち株会社の子会社は、金融会社と従属業務を営む会社、金融関連事業を営む会社、そして新たな事業分野を開拓する会社の4つのみに限定されています。また、一般事業会社を子会社とすることは法律で禁止されていて、一般事業会社の株式も発行済み株式総数の15%までという制限があります。他にも銀行持ち株会社に対しては様々な義務が課せられていて、大口信用供与規制やディスクロージャーなどが義務付けられています。