「信用金庫」の概要
信用金庫は、信用協同組合のうち市街地信用組合として業務を行っていたものが、1951年の信用金庫法によって転換した中小企業金融機関です。信用組合との違いは、信用組合より信用金庫のほうが経営規模が大きく、預金の受け入れについても信用組合は組合員のみが対象なのに対して、信用金庫は制限がありません。
信用金庫の営業地域は一定の地域に限定されているため、地域密着の金融機関として中小企業や個人に対して業務を行っています。この信用金庫は「地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与する」という目的があるため、大企業や営業地域外の企業や個人には融資ができないという制限が設けられています。
このように信用金庫は地域に密着した金融機関ですが、1990年ごろから信用金庫の合併が多く行われるようになりました。また、投資信託を取り扱う信用金庫も増加し、預金量が1兆円を上回るメガ信金と呼ばれる信用金庫も今は多くあります。