「証券会社」の概要
証券会社とは、株式や債券、投資信託などを扱っている金融機関のことです。通常、日本においては、金融商品取引業者のうち、第一種金融商品取引業を行っている金融機関のことを証券会社と呼んでいます。実は、この証券会社には法律上の定義はありません。かつては、証券取引法により定義されていましたが、2007年に改正された金融商品取引法によって法律上の定義は廃止されました。第一種金融商品取引業は金融庁長官への登録により開業することができます。この登録には条件があり、従来の証券取引法と比べて現在のほうが厳しくなっています。
証券会社を通じた取引は直接リスクを負うので、直接金融となっています。この証券会社の具体的な業務内容は、委託売買業務という第三者の売買を代行する業務や、自己売買業務という証券会社自身が取引を行う業務、引受業務という有価証券を発行会社に代わって引き受ける業務などの他、新規公開を行う有価証券を募集・売り出す業務などを行っています。
現在日本には国内証券会社が274社、外国証券会社が33社の計307の証券会社が存在しています。